【雑記すぎる雑記】心に残っているおすすめエロゲ10選
ふと思い返して
社会に出てからエロゲをプレイする頻度はめっきり下がりましたが、なんだかんだ結構な数遊んだなーと懐かしさを感じます。そもそも学生の頃がおかしかったんですね、夜更かしの理由:エロゲってなにこれ。
「文章を書く」という趣味が高じて、今や副業でライターの端くれのような仕事をちょこちょこさせていただいている僕は、もともと読書好きだったことを含め、さまざまな文学、シナリオに触れてきました。エロゲもその一部分。
結局のところ、エロゲはディスプレイを経由するサウンドノベルなので、キャラ立ちやその背景、演出、プロットなど、さまざまなところで学びを得られたと思っています。
たとえば、僕の書いたこの作品(2017年改稿につきURL貼替)。
各キャラクターが持つビジュアル面の個性やセリフにメリハリを付ける上で、エロゲを参考にした部分はとても大きいです。見た目がユーザーの好みに沿うものか否かで評価が二分化されますからね。
今回テーマに掲げた「心に残っている」という文言ですが、あえて定義するなら『他人の人生にどれだけ干渉したか』ではないかと考えます。
この「残っている」という部分がポイントで、能動的に「心に残した」ではなく、自然と「心に残った」ものを重視しています。この考えに基づいて、後々から考察を深めた「ゴア・スクリーミング・ショウ」などの作品は外してあります。
また、2部作や3部作のように、数作に分かれて物語が完結する作品も外してあります。この考えに基づいて「BALDR SKY」「グリザイアの果実」「時計仕掛けのレイライン」「暁の護衛」「Flyable Heart」などを除外。意図としては、「ひとつの作品への没入」を重視したいから。
「迷宮」をプレイすることによって「果実」のあのシーンに別の視点が見えて来たとか、すべての道は「朝霧に散る花」に通ずとか「Dive2-recorder-」はDive1のあのシーンを受けて輝いたとか、言い始めたらキリがありませんからね。エロゲオタクに限らずオタクは起源論争が大好物ですし、ここらへんは記事の方向性に則していないかなと。
さて、前置きが長くなったので本編はサラっといきましょう。記事の性質上めちゃくちゃネタバレします。ご留意ください。また「心に残った作品10選」は「好きな作品TOP10」とイコールではないので、その点もよろしくお願いします。
①『ク・リトル・リトル~魔女の使役る、蟲神の触手~』
http://www.cyc-soft.com/b-cyc-pro/cthulhu/cthulhu_top.html
めちゃくちゃ真面目に前置きしてからの
さんきゅーべりーマ×コ。
ざっくり紹介すると、クトゥルフ神話をベースにしたバトルものです。
エログロっぷりが突き抜けていて素晴らしい。クトゥルフ神話をモデルにした超能力を得てヒロインたちが争いを繰り広げます。
能力者たちは四肢欠損だったり盲目だったり、結合双生児だったりと身体の一部が欠損しており、しかし特殊性癖に応えるのみならず、そこにもまた”意味”が含まれるという秀作です。倫理的にヤバすぎてなんかの団体が動いたとか動かなかったとか。
「駄作」や「狗哭」など突き抜けた作品が溢れるCycの中でも特に「クソゲー」と謳われる本作ですが、この呼称は”disrespect”の意ではなく、手足のないヒロインがトイレに行けずすごい勢いでウンコを漏らすシーンや、知的障害者のある能力者が相手の腹の中にウンコを植え付けたりすることに端を発しています。
スカ要素を取り沙汰される機会が多いですが、クトゥルフ神話と南総里見八犬伝が入り交じったシナリオが物語に迫力と厚みを与えてくれます。
あまり冗長になってもいけないので、僕が作中もっとも好きなシーンを紹介して次に行きましょう。
これで2億回くらい抜きました。
「這いよれ!ニャル子さん」などクトゥルフ神話をベースとした作品は存在しますが、クトゥルフ特有の「触手」という要素を突き詰めた作品はこれ以上ないかと。だって敵の膣やアナルに触手突っ込んで精気引っこ抜くんやで……?
一部の界隈で有名なネタですが、ファンディスクに80歳の老婆の触手レイプシーンが存在します。おそらく業界初だと思いますし、できれば業界最後であってほしいですね。
②『きっと、澄みわたる朝色よりも、』
http://www.propeller-game.com/product/kitto/top.html
背景の美麗さと、そこに隠された「前世」と「呪い」。
エロゲはその性質上、何度も繰り返しプレイされるものです。当然、プレイヤーは既視感を持ち、同じ会話や物語をループすることになります。
本作はその「ループ」を物語の軸に織り込んだ作品です。
共通ルートを繰り返すことで発生するプレイヤーの既視感。主人公がその”既視感”に気づくことで「この世界はなにかおかしいぞ」と認知するわけです。また、ループを意図的に発生させる存在(=キーパーソン)を物語の中に置くことで、主人公、およびプレイヤーに終着点の存在を認識させます。つまり「主人公≒プレイヤー」だと訴えかけてくるのです。
小説技法にある”メタ視点”と本質は同じ。推理小説の中にも”我々は推理小説の中の登場人物にすぎない”とキャラクターに言わせちゃうような尖った作品が点在しますが、あれと同義と考えて問題ないかと。
ただ、主人公の歩んだ壮絶な過去(父親に虐待され、心を壊されていた過去)がシナリオに深みを与えます。結果的に主人公は武力でもって父親を制圧し、虐待の手から免れるのですが、あれほどまでにプレイヤーが”共感”していたはずの主人公が、物語のある部分から急速に乖離していくのは衝撃でした。
暗い過去から見つけ出したのが、主人公を救ってくれる存在であるヒロインたち。恋愛感情以上に”絆”の強さを訴えかけてきます。大切な仲間を侮辱された瞬間、拳を振り上げる主人公の熱い気持ちに胸を打たれました。
また、物語のバックヤードを構成している前世からの介入も素晴らしい要素。自分ひとりの力ではどうしようもない、そんな絶望感の中で輪廻から脱するために奮闘する登場人物たちの姿勢に勇気をもらいました。
作中のキーパーソン、というかループを発生させている張本人がプレイヤーの心を容赦なく折りにくるので、登場人物と自らの心境を重ね合わせること請け合い。
流麗な音楽と緻密な背景描写、線の細いキャラクターデザイン、そして要所要所に現れるユーモアの怪物のようなヨダ先生のふざけイラスト。
テロかよ。
シナリオだけでなく”すべて”が等しく混ざり合った結果、高次元に達しています。
流麗な音楽と、”時間”という概念を相手取った理不尽な絶望と、最後に行き着くカタルシス。そこにエロゲならではの手法とエッセンスを取り入れたこの作品は、エロゲ黎明期の2009年にあってなお燦然と輝く傑作です。
③『そして明日の世界より――』
http://www.etude-soft.jp/product/asuseka/
通称あすせか。原画の植田亮先生はライトノベル「さよならピアノソナタ」や「ガジェット」の挿絵を担当されているので、どこか絵に見覚えあるかも。シナリオは「こなたよりかなたまで」「放課後の不適格者」など、個性的かつエッジの効いた作風で有名な健速先生です。そんな今作のストーリーは、
「3ヶ月後、地球に小惑星が衝突し、世界が終わる」
という、逃れられない現実に直面した登場人物が織りなす人間ドラマです。
ここでミソとなるのが、小惑星の衝突から逃れるには地下シェルターに避難するほかなく、その権利は抽選であること。そして、のどかな日常を過ごしていた仲間たちの中で、主人公だけが生き残る権利を得るということ。この2点です。
これから待ち受ける確実な死を前に、それでもなお日常を取り繕おうとするヒロインや、すべてを諦めて嘆く人物。思考の変わってしまう人物。葛藤する主人公が選ぶ未来とは……?
「隕石が落下する」ニュースに至るまでの日常描写がそこそこ長いのがポイントです。ある程度までプレイヤーを没入させて、一気に落とすところが最高でした。エロゲ作品には不要と考えられ、死別、もしくは海外出張中であることの多い主人公の親ですが、今作の母親は主人公を大切に想ういわば”鑑”なので、こんな素晴らしい家庭も隕石によって粉々に打ち砕かれるのかー、と考えるとエモさが跳ね上がります。最近復刻版が出たのでぜひプレイしていただきたい一本ですね。
なお、巷で話題の「君の名は。」を鑑賞した際に僕が思い出したのがこの作品でした。といっても、カギとなる隕石の落下しかほぼ共通点は無いんですけどね。
地球崩壊のニュースが報道されるシーンまで冗長かつ平穏に続く日常描写と、その先にある破壊的な理不尽と絶望。まるでジェットコースターのような展開から、人の心を揺りうごかす緩急をこの作品から学びました。
④『るいは智を呼ぶ』
http://www.akatsukiworks.com/product/ruitomo/
真ん中に佇んでいる髪の茶色い子が主人公で男性。
もちろん女装したままエッチもします。
その主人公人気は凄まじいものがあり、公式サイトでおこなわれた人気投票でヒロインたちを抑えて得票率50%超えの堂々たる1番人気。数年経って、ファンディスクの発売とともに主人公に後付けでCVが入るという事態に発展しました。
南総里見八犬伝がベースとなる現代アクション。上述した「ク・リトル・リトル」も同じテーマを扱っていた通り、僕「南総里見八犬伝」がめちゃくちゃ好きなんですよね。産まれながらに呪いで知能をやられて3歳まで話すことすらできなかった女の子がやっと呪いから解放され、見目麗しい美人に育ったかと思えば飼い犬と結婚させられるって救いがなさすぎてシコれません? ですよね。ド変態オタクの皆さまならきっと分かってくれると思ってました。
閑話休題。
本作は八犬伝の根底にある「産まれながらの呪い」と引き換えに「異能」を手にした登場人物たちが織りなす物語です。ジャンルとしては現代アクション+ファンタジーに該当するんじゃないかと。
主人公・和久津智の女装は「本当の性別を知られてはいけない」という呪いが産んだ副産物なのですが、何かを犠牲に何かを得るという”お約束”を女装男子たる要件に組み込むことでひとつのストーリーに昇華した手腕は素晴らしいの一言。
「僕らはみんな、呪われている」という印象深いフレーズが冒頭からキャッチコピーのように作中で繰り返され、作中における「呪い」の”重み”をプレイヤーに叩きこんでいたのがとても心に残っています。
「G線上の魔王」や「11eyes」、「タユタマ」などの名作がひしめく黎明期である2008年発表作では異端に属する本作ですが、主人公が女装した男性であること。主要キャラクターがほぼ全員学生でありながら学園描写が希薄なこと。「太陽の光を浴びると呪いに追われる」「通ったことのない扉を開けない」など制約ありきの異能描写が緻密なことからコアなファンが多く、一癖あるシナリオが好きな方はぜひともお手に取っていただきたい作品です。もちろん”コアなファン”には僕も含まれます。
なお、ファンディスクの女装ナースコスプレエッチシーンで5億回シコりました。
⑤『天使の羽根を踏まないでっ』
http://mephisto-game.com/angel/
上述した「きっと、澄みわたる朝色よりも」と同じく、敬愛する朱門優先生の執筆作品です。僕はこの人で”ライター買い”を覚えました。
「きっとこれは、神様を×す物語」(×部分には毎回別々の単語が入ります)をテーマに、神話や七つの大罪、そこに使役物としての魔法が登場するマジカルアクションとなっています。
神の使役する魔法は「奇跡」と呼ばれる……という何気ないワンシーンから、プレイヤーを「観測者」の視点に放り込むのが見事でした。
ちなみにこちらの主人公は完全無欠の。
おとこのこ。
はやくこれになりたい。
この主人公・あやめに魅力が詰まっていて、自らの寿命が残り僅かなことを知り、それでもお世話になった恩を返すため、主君に忠誠を誓い、物語序盤から相当な無茶を通し続けます。
ところで7つの大罪……ラテン語で「7つの死に至る罪」は「傲慢」「強欲」「嫉妬」「憤怒」「色欲」「暴食」「怠惰」だそうです。説明がめちゃくちゃ長くなるのでざっくり省きますが、主人公・双見あやめは”神”と同等の力を持つ存在から大罪のうち「色欲」と「憤怒」の”二罪”を一身に背負うかたちとなり、身体に負担がかかった結果、寿命が縮んでいる……というバックボーンがあります。どこから出てくんの、この発想。
愛らしい容姿に男らしい鋼の心を携え、古武術を習得しており接近戦にも強い。それでいて一切驕らない謙虚な精神の持ち主。もう一度言います。はやくこれになりたい。
なお、あやめが背負っている「色欲」がエッセンスで、この罪が暴走することで「ところかまわず射精したくなる」という衝動を抱えています。僕かよ。こんなん女装がどれだけ可愛くてもでも許されない行為ですからね。女装男子がところかまわず射精、ってもうそれだけでエロゲが一本作れるやん……。
アシコキ、アシコキ……。
⑥『俺たちに翼はない』
http://www.project-navel.com/oretsuba/
解離性同一性障害をコミカルに描いた秀作。王雀孫先生は天才なので義務教育過程の国語の授業に織り込むべきだと思います、まる。もっとも、この先生けっこう遅筆なので「いいものをつくるには時間がかかる」を同時に体現しておられるんですけどね。
いきなり核心に迫りますが、多重人格の人間の中には「統括人格」という、それぞれの人格を内側から管理する機関が存在します。ビリー・ミリガンを題材にした書籍を読めばわかりますが、実在するそうです(もっとも性質上、表に出てこないので当事者にしかわかりませんが)。
この作品の主人公は、過去のトラウマから多重人格を発症し「本当の自分」を心の奥底に閉じ込めてしまいます。作中に現れる「アビス(=奈落)」という表現が、奥底に閉じ込められた「本当の主人公」からの迂遠なメッセージ、という気づきを得た際の衝撃は忘れられません。
統括人格の視点から作品の一部始終を眺めるなんて尖った発想、いったいどこから生まれたんだろうか。純粋に尊敬してしまいますね。
また、ライター特有の会話のコミカルさも特徴で、重いテーマを取り扱っているにも関わらず軽妙にシーンが進んでいく様子がまるで魔法のよう。この方は『月に寄りそう乙女の作法』なども執筆されているので、イメージ湧く方も多いかも。
また、とあるシナリオは石田衣良:著『池袋ウエストゲートパーク』のオマージュになっていて、「いいものにいいものを掛け合わせるとよりいいものになる」というベンチマークの基礎みたいなものをここに学びました。
解離性同一障害をテーマに据えるということで、相当綿密な取材をおこなったそうです。土台のしっかりした地盤にこそすばらしい建造物が出来上がるんですね。
キャラクターそれぞれの台詞に個性とインパクトがあり、汎用性も高くついつい使ってしまいがちな部分も。
そういう日もある。胸が高鳴るー! お前が厚生労働省か!
ぶるっきゃおう、ぴらむに!
⑦『素晴らしき日々~不連続存在~』
哲学思想と霊障、そこに解離性同一性障害の要素を加えた奇作であり傑作。この作品のファンはめちゃくちゃ多いので、僕が何を語るべくもないかと。
「アタマリバース」「スパイラルマタイ」などの強烈な造語に惹きつけられ、ヒロインがヤク漬けレイプされて心を病み自殺するという衝撃に頭をやられ、後に残ったのは救いなのか虚無なのか。
本当に絶望した人間は死をもってしかカタルシスを得られない、という一面について深く考えさせられます。作中の登場人物が持つ死生観の尖り方に現実世界とリンクするものがあって、死の中にハッピーエンドを見出せる方には強くお勧めしたい作品です。
上述した「ドラッグを吸入させられ強姦被害に遭うヒロイン」が作中の肝となるのですが、このヒロインの崩壊していく精神を一人称でもって疑似体験できる点はエロゲという媒体ならではの表現技法でしょう。視覚と聴覚に訴えかけてくるものが非常に多く、ヒロインがだんだんと狂気に染まっていく過程に絶大な興奮を覚えますので是非とも体感していただきたい。”統合失調症患者目線”を表現したシナリオ構成は『さよならを教えて』を始めとして枚挙に暇がありませんが、本作は飛び抜けて優秀です。
また”陵辱によって心が壊れる”というテーマはいわばエロゲあるある(最低の単語)で、最近ではCLOCK UPの『フラテルニテ』などでも取り扱われており、半ばお約束を味わう形で楽しむことができます。書いてて思ったけど最低なこと言ってるな僕。
本作はかつて同レーベルから発売された「終ノ空」のリメイク作品でもありますが、「終ノ空」はあくまで「素晴らしき日々」の構成要素の一部分でしかなく、それ自体を包含してひとつの作品へと昇華している部分が凄まじいです。
なお、業界初のウサギのぬいぐるみとのエロシーンをリリースした作品でもあります。空前絶後かよ。
⑧『euphoria』
http://entacom.org/clockup/product/euphoria/index.html
モブキャラが開始1分でウンコを垂らしながら電気椅子で処刑されるというインパクトのありすぎる開幕から、まるで想像もできないセカイ系展開とEDが特徴の名作。
猜疑の裏に猜疑があり、黒幕の背後に黒幕がいるという、どこまで詰めても「本当の姿」が見えてこないストーリーの奥深さと、それに相反するような強烈なエログロシーンがとても心に残っています。
例をあげると、ヒロインがコンクリ壁に埋め込まれて精液便所と化すシーンや、女ふたりが相手方のアナルと口をそれぞれ連結させられて、下痢便を飲ませ合う、みたいなやつ。
また、ヒロインが水攻めにあって溺死したり、ギロチンで首を落とされたりと、容赦のないスナッフな側面も存在します。好きな人は好きなんでしょうね。僕は好きです。
それまでは抜きゲーブランドとしか認知していなかったCLOCK UPですが、今作と次作の「フラテルニテ」から、培った土台をぶちこわして新たな境地へ挑戦する姿勢を学びました。
それまでは「ビーチクビーチ」を作ったブランドということでかなり”ご贔屓”にさせていただきましたが、今では「シナリオゲーム制作集団」という認知に切り替わっております。ビーチクビーチも名作なんですけどね!彼氏持ちの黒髪ロングなアイドルをレイプしたりできるんで。
上述した”ヒロイン二人がアナルにホースをぶちこまれて互いの口に加えさせられ、互いの下痢便を食しあう”という斬新なエロシーンで2万回くらいシコらせていただきました。
⑨『鬼うた。~鬼が来たりて、甘えさせろとのたもうた~』
http://13cm.jp/130cm/games/oniuta/
「人間の弱さ」が凝縮された傑作。絶対にハッピーエンドになんてしてやるものかという制作陣の気概が伝わってくるようです。
神社に住む主人公が賽銭泥棒に刺されて殺されるというはじまりから「予兆」はあったのかもしれませんが、かいつまんで言うと人間は縋るものを見つければ、それが壊れるまで縋り続けてしまうという描写に、思わず厭世的な気持ちにさせられた素晴らしい作品でした。
ヒロインたちが全員、黒髪で黒瞳という、ある種「王道」から外れたキャラクターデザインをしているのも、そうした提言に噛んでいるのかもしれません。
「一度死んだ人間は、再び死を求めてしまう」というフィクションに演出が付随することで、これほどまでに絶望感を表現できるのかと非常に勉強になりました。
なにせ「幸せな気分になると死にたくなる」という自殺願望持ちのヒロインを主人公が全力で助けるたび、ヒロインは幸福を得てまた死にたくなる、という循環がありますからね。この作品の着地点どこだよ、と何度も思いました。
また、主人公の実姉が弟にガチ恋しているのも本作の特徴で、とあるルートで他のヒロインを殺して実弟を逆レイプしてくるというサイコっぷりを発揮してくれます。好きな人は好きなんでしょうね。僕は好きです(2回目)。
⑩『普通じゃないッ!!』
(公式サイト閉鎖につきURLはありません)
ALL-TiMEというブランドから発売された抜きゲーの秀作。 登場する女の子が全員可愛らしく、その全てが異常性癖者という最高のシチュエーションを与えてくれます。
中でも、上画像の一番右に鎮座しているしおり先生。
主人公の年上の幼馴染で初恋の女性。めちゃくちゃ久しぶりに再会して「やったー!」と舞い上がっていたら、実は主人公と絡みが無くなって以来とんだビッチになっていて、学園の不良から輪姦してもらっていたという最高のメス豚キャラクターです。
「妊娠しないお薬飲んでるから中に出しても大丈夫だよ」ってシチュエーションが最高でした。どうせ結婚しても間違いなく不倫するだろうし、マジな話、僕の理想の女性かもしれません。
この作品からは「男だけじゃない、女の子もエッチなんだな」という気づき、加えて「一途な恋愛をするよりも、性癖異常の女と適当に遊んだほうが楽しそうだな」という哲学を得られました。
ありがとうございました
ここらで筆を置かせていただきます。
この拙い紹介で興味が湧いた、なんて方がおられましたらぜひともプレイしてみてください(一部手に入らない作品もあるけど)。こうしてキュレーションメディアのようにいろいろと書いていたら作品の中身をふんわり思い出してしまいました。
ここまで書いて改めて見ると、まるで僕が女の子が酷い目にあっている作品が大好物すぎる変態みたいですね。正解です。
それではみなさん、さんきゅーべりーマンコ!!!!!
追記
新たにこんな「10選」を記事にしました。合わせてお楽しみください。